腎臓分野医師国家試験演習 No.14


(第113回A問題)

66歳の女性。下腿の浮腫を主訴に来院した。2年前に関節リウマチと診断された。発症時には朝のこわばりが昼過ぎまで続き家事にも支障があったが、現在はプレドニゾロンとブシラミンの内服治療で症状はほとんどない。1か月前から顔と両下腿の浮腫を自覚し、体重が2kg増加したため受診した。今まで尿所見に異常は認められなかった。家族歴で父方祖母に関節リウマチがあるが、腎疾患はない。身長160cm、体重55kg。脈拍72/分、整。血圧154/80mmHg。呼吸数12/分。頭頸部と胸腹部に異常を認めない。両下腿に圧痕を残す浮腫を認める。関節の圧痛、腫脹、変形を認めない。尿所見:蛋白3+、糖(-)、潜血 案 、沈渣に変形赤血球2〜3/HPFを認める。随時尿の尿蛋白/クレアチニン比は1.5g/gクレアチニン(基準0.15未満)。血液所見:赤血球395万、Hb13.)g/dL、Ht40%、白血球7,800、血小板10万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン3.5g/dL、尿素窒素13mg/dL、クレアチニン0.5mg/dL。CRP0.2mg/dL。腹部超音波検査で腎臓に異常を認めない。対応として最も適切なのはどれか。






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