神経分野医師国家試験演習 No.33


(第113回C問題)

76歳の男性。記憶障害を心配した妻に付き添われて来院した。妻によると3か月前に、呼びかけても返事がなく宙を見つめるようなことが初めてあった。その後、同様の症状を月に1、2回目撃している。症状発現時には、口をもぐもぐしたり、手指を不規則に動かしたりするような動作がみられることもある。数分で回復することが多いが、その時のことを本人に尋ねても、何も覚えていない。本人は「妻から言われたことを全く覚えていないので、認知症ではないかと不安です」と述べている。かかりつけ医の処方には降圧薬があるが、睡眠薬や抗精神病薬は含まれていない。体温36.3℃。脈拍72/分、整。血圧128/76mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。Mini-Mental State Examination29点(30点満点)。神経診察に異常を認めない。尿所見、血液所見および血液生化学所見に異常を認めない。頭部MRIに異常を認めない。次に行うべき検査はどれか。






トップページに戻る